社会人になり30代になってくると、多くの人がこの大きな課題に悩み始めます。私の個別相談でもよく聞かれる案件です。「持ち家vs賃貸」は、「こちらが正解!」とは言えないからです。でも、生きて生活するためには、いずれは「持ち家を購入するのか」、「賃貸で暮らし続けるのか」のどちらかを決めなくてはいけません。日本では「持ち家派」と「賃貸派」、どちらが多いと思いますか?実は「持ち家」なんです。住宅率は全体の61.6。(平成25年住宅・土地統計調査 総務省統計局)総務省のデータから見ると、都会・地方とでは、「持ち家」と「賃貸」の割合が大きく異なります。年齢や地域、またそれ以外の環境によって大きく変わってきますけど。持ち家と賃貸はどちらがトク?を考えてみましょう。どちらが得かを考える場合、目安としてほしいのが「年収」です。ファイナンシャルプランナーが良く提案している指標があります。安定した家計を維持するため「住居費は25%以内がベスト」。持ち家の場合の住宅費は「住宅ローン」、賃貸の場合は「家賃」となります。それとは別に「持ち家の価格は、購入者の年収の5~6倍前後がベスト」という指標もあります。安定・安全に購入する=身の丈にあったものにするという考え方です。
一般的に年収というと額面所得金額を皆さん言われますが…。私は、手取り「可処分所得」で検討することをおすすめします。私の実体験から感じたアドバイスです。
例えば、ざっくりと 家購入時期を、35歳、住宅ローンは30年間、ローン金利2%、頭金1割で計算してみると。
<年収300万の方の住宅にかかる費用累計>
年数 |
持ち家の場合 |
賃貸の場合 |
1年間累計 |
\2,623,000 |
\750,000 |
30年間累計 |
\18,750,000 |
\22,500,000 |
(計算条件:持ち家の費用は頭金+住宅ローン、1,875万円(年収の6.25倍)の物件を購入、賃貸の場合は家賃62500円のみ)
最初は賃貸のほうが安く済みますが、ローンの完済時期には、持ち家のほうが累計額が低くなり、賃貸のほうが約400万程も高くなってきます。住宅費は、その場所に長い期間住む予定とわかっている場合は、持ち家にしたほうが、総コストが低くなるかもです。一定の年収が見込められるようでしたら、持ち家にしたほうがトクということになります。特に年齢が若い時は住宅ローンの期間の選択なども選べれる時期なので。住宅ローンは、年金受給の時期までには払い終えるようにするのがベストです。定年後まで住宅ローンがあるようにして購入することはおすすめしません。そして、住宅選びで、もうひとつ考えてもらいたいことがあります。それは、家族構成。ご自身の家族構成がどうなるのか20年ぐらいのイメージをすることをおすすめします。その土地で良いのか?家の広さは?住み替えることのデメリットも考えるとよく検討するのが重要です。細々な住宅費用(リフォーム代金・税金などを加えると賃貸総額と変わらないこともあります)は計算してませんが、老後に家賃を払うというプレッシャーがないことは、心のゆとりを持つことにもつながります。賃貸でもまとまった貯金があれば不安は少なくなります。持ち家と賃貸ではどちらがトクなのかの答えはありません。あなたの考えしだいとなります。今は、いろんな人生があるように、いろんな住宅の住み方があると思います。自分らしく過ごせることが何よりも大事なことだと思います。(≧▽≦)
【貯蓄のできる家計に改善コース】
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美風 詩織
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