· 

あなたの投資信託の選び方は?~金融機関のおすすめはリスクあり!です ~

投資に関する相談で多いのが「金融機関のオススメのままに商品を買ったら失敗してしまった……」というものです。どんな投資をしたらよいのか?どんな投資信託を選ぶかという相談が多いです。現在約6000本の投資信託があります。購入を間違えると、資産をつくるどころか、損してしまいますから。今回は、よくある投資信託の罠をお伝えします。

「人気ランキングの上位」にある投資信託を買うこと

貯金が多い人は、預金先の銀行から投資信託購入の勧誘が必ずあります。最近は「NISAで始めませんか?」が金融機関の決まり文句みたいになっています。先日の相談者の方は「人気ランキングの上位に入っているから。銀行の窓口の人ならプロだから安心だと思いました。そして「毎月分配型で通貨選択型の投資信託などに合計150万円を購入しました。でも、全くお金は増えず、大きく元本割れをして損しています。どうしたら良いですか?」と。

私は,今まで銀行・郵便局で投資信託の販売をしてきました。人気ランキングの商品は、銀行が売りたい商品、もしくは売りやすい商品がほとんどだと思います。特に「毎月分配型」は、お客様がとても喜ばれる仕組みをしています。まるで毎月銀行の利息のように分配金としてお金が分配されます。本来、配当とは利益がある時に分配されるものです。ですが、投資信託の毎月分配金は利益がなくても分配されてしまいます。つまり投資家から集めた元本を取り崩しているわけです。ですからお客様にとって本当に良い投資信託とは言えません。「通貨選択型」は、円では利益出ませんからということで外貨を選択する投資信託です。実は商品内容が複雑でリスクも大きいものが多いです。

銀行がなぜ投資信託を積極的に販売するかというと、手数料収入が大きいからです。投信には手数料がつきものです。投信には購入時に支払う「販売手数料」や、投資信託を持っている間ずっと支払う「信託報酬」があります。投資家から見ると、この手数料を払ってでも利益が出ればオトクです。ですが実際は、「毎月分配型」「通貨選択型」などの商品は共通して手数料が高く、利益の出しにくいものばかりなのです。つまり損をする可能性が高いかもです。安易に人気ランキングで投信を買うのはおすすめできません。投資信託の中には、内容が良くて多数の投資家から支持される投資信託もあります。しかし、そうした投資信託は、書籍やインターネットで探したほうが良いかもしれません。ネットの場合は広告の投資信託はよくよく検討してください。

 

 

*「テーマ型投資信託」を買うこと

私は金融機関の窓口でBRICSなどをテーマにした投資信託を勧めたこともあります。ブラジル、ロシア、インド、中国などの新興国へ投資する投資信託はたくさんありました。購入して1年くらいは利益が出ていた人も多かったですが、その後伸び悩み、元本割れになっている人もかなり見えました。「テーマ型」とは、世の中で話題になっているテーマに関連する銘柄に的を絞って、投資する投資信託のことです。CSR(社会的責任)投資、バイオ、再生可能エネルギー、再生医療、ロボット、AI、ヘルスケア、FinTech(フィンテック)など、旬なテーマに関連している銘柄に絞った投資信託です。テーマ型は、アクティブファンドがほとんどなので、手数料が高いです。手数料が高くても高いリターンが実現できるならば、良いのですが、現状で好成績が長く続きにくい感じです。私もいろんなテーマ型ファンドに投資しました。その結果、テーマ型はコストが高い上にリスクが大きいので、あまりおすすめできません。「短期的に投資する」と割り切って行うぐらいがベストです。

 

*定期貯金とセットの投資信託を買うこと

「投資信託セット定期」のチラシを銀行や新聞でみませんか?「投資信託もセットになっているけど、定期預金の金利が高くなるのはお得かも」と思った人もかなり多いはず。「投資信託セット定期」は本当にお得なのか?そんなに良い商品はありません。パンフレットをよく見てください。「投資信託セット定期」の商品は、魅力的な高金利が適用になるのは最初の短期間(たとえば「3カ月のみ」)というケースがほとんどです。その後の定期預金の金利は通常の金利が適用になり、ほとんど金利がつかない超低金利預金になります。問題は、投資信託の手数料です。投資信託セット定期で販売される、投資信託の手数料はほとんど高いものばかりです。

例えば、投資信託セット定期で、定期預金と同額の投資信託を購入するとします。定期預金100万円、投資信託100万円ずつ購入することになります。ここでは定期預金の金利が3カ月のみ4%(年率)、投資信託の販売手数料3%、信託報酬2%(同)とします。定期預金の利息は、実質8000円程度がもらえます。定期預金に3カ月預けた場合の利子は、100万円×4%×3カ月÷12カ月)=1万円―20.315%の税金=79685円

投資信託の手数料は、最初の1年間で考えれば、5万円かかります。購入時に100万円×3%3万円がかかります。さらに信託報酬2%は、投資信託を持っている間ずっとかかります。単純計算で100万円×5%5万円かかるということになります。

100万円を定期預金に預けて3カ月後に8000円もの利息がもらえると思ったけど、投資信託は手数料分でトータルマイナスという結果になってしまったというわけです。運用成果にかかわらずで。しかも、毎年2%もの信託報酬を払って預けたお金がプラスになるような投信を見つけるのはかなり難しいかと思います。

*今回は投資信託は悪もの?というイメージになっていますが…。投資信託に投資するのは、お金を増やすのが目的です。そのためには、利益がでにくい商品などに投資するのはダメです。

投資信託は選択の仕方で将来プラスになる商品もあります。投資信託の中には、販売手数料がかからず信託報酬も低い投資信託もたくさんありますから。上手に選んでくださいね。私は実際、そのような投資信託を運用していますよ。(≧▽≦)

 


【夢や目標を叶えるライフプラン作成コース】

 

 

ブログ読んでいただいて、ありがとうございました。

 

お問い合わせ・相談は、お電話かメールでお気軽にご連絡くださいね!

 

どんなことでも、お持ちしてます。(≧▽≦)

 

美風 詩織

FPオフィス キャッツアイ

〒501-3901

岐阜県関市春里町2-2-30

TEL : 080-4877-9345

E-mail: mikaze7358@gmail.com

 

「公的年金の給付水準は、現役世代の所得に対して5割程度になるとして試算されています」が本当に続くのかな?とふ心配になりますよね…。